2点差をひっくり返す!大・大・大逆転劇!! 第31節!サンフレッチェ広島戦!!

ジュビロ・ライブ・スペシャル

2018年11月03日 22:50

今年のルヴァンカップチャンピオン・湘南を破り、実に7試合ぶりの勝利を挙げたジュビロ。
エース川又の一撃で先制! 守っては2試合連続の完封! 残留争いから一歩前進する、大きな一勝でした☆
しかし、暫定順位は14位と、依然、危険水域にいることには変わりありません。
今シーズン前半、快進撃を続けた広島を倒して、さらに一歩前進へ!




サンフレッチェ広島は、今季前半戦を圧倒的成績で独走。
しかし近況は、公式戦6戦未勝利で4連敗中。
さらにここ6試合で挙げた得点はわずかに1と、低迷している印象。
ここはホームの利を生かし、現在リーグ2位に位置するAクラスを撃退して、勝ち点3を挙げましょう!!

スタメンは、

GK カミンスキー
DF 大南 大井 高橋
MF 小川大 上原 田口 宮崎
SS 松浦 山田
FW 川又

右ストッパーに成長著しい大南選手が、実に27試合ぶりのスタメンに抜擢!
東アジア大会でU-21代表の準優勝に貢献した若武者が、満を持してピッチに立ちます!!


前半序盤こそ互角以上の展開でしたが、ジュビロは徐々に、広島の素早い寄せと激しい当たりに苦しめられます。
ボールを持てば執拗に絡まれて奪われ、ボールを待てば前に入り込まれて攫われる・・・。
判断の遅れやミスから、なかなかリズムをつかむことができません。
また今年ジュビロを離れた、広島・川辺選手が、古巣相手に容赦のない全力プレーを見せ、その成長ぶりをまざまざと見せつけます。

守勢に回ったジュビロは、広島の攻撃をどうにか凌いでいましたが、セットプレーから試合が動きます。
前半31分、広島・右サイドからのCKをファーサイドに頭で流されると、待っていたティーラシン選手に頭で押し込まれてしまいます。(0-1)

その後ジュビロはボールを前に繋いで行くことができず、反撃の糸口を見いだせないまま前半を終えます。


後半4分、右WBの小川大貴選手を下げ、FW小川航基選手を投入!
システムを4-4-2に変更して、攻略を開始します。
しかし、このシステム変更では流れを大きく変えることはできず、逆に手薄になった両SBの裏にボールを運ばれてしまいます。

直後の6分には、広島FWティーラシン選手をオフサイドに掛け損ね、裏に抜け出されてGKと1対1に!
この絶体絶命の大ピンチを、GKカミンスキー選手が右手一本のスーパーセーブで救います!!

同点弾に望みをつないだジュビロでしたが、後半14分、右サイドから左サイドに振られたボールの落としを、後ろから走り込んだ広島SB和田選手に決められてしまいます。。。(0-2)

リーグで2番目に失点の少ない広島に対して2点のビハインド。。。
勝利はおろか、同点すらままならない状況の中、運命の歯車が少しずつ動き始めます。

後半20分、右CKを獲得すると、キッカー・山田選手の右足から放たれたボールは、相手DFのファンブルを誘い、ゴール正面にこぼれたところに川又選手!
鋭くターンした川又選手が、左足で左のサイドネットに突き刺し、ジュビロ!ようやく一矢報います!!(1-2)

1点を返したジュビロは、サポーターの大声援にも後押しされ、次から次へと広島ゴールに襲い掛かります!
しかし後半27分、ジュビロ・川又選手にアクシデントが!
右の太腿を押さえてプレーをストップ。無念の途中交代に。。。

この交代でピッチに入ったのは櫻内選手。
右のWBに入り、3-4-2-1にシステムを変更。
このアクシデントからの交代から、驚異の逆転劇が始まります!

広島は、突破力のある左ワイド・柏選手をベンチに下げ、日本代表ボランチの青山選手をピッチに投入。
ゲームの安定を図ったこの交代が、結果的に広島にとっては仇になり、ジュビロにとっては追い風に!
柏選手の脅威がなくなったジュビロの右サイドで、櫻内選手が積極的に攻撃参加を開始!
さらに広島は、前半からのハードワークからか、徐々に運動量が落ち、自慢のプレッシングが鳴りを潜めていきます。

迎えた後半35分!ついに!!その時がやってきます!!!
途中交代でピッチに入った荒木選手が、左サイド・深い位置まで持ち込み、マイナスのパスを出すと、田口選手が右足でダイレクトシュートを狙います!!
しかしこのシュートはクリーンヒットせず、ゴール右前で待っていた櫻内選手の所へ!!
櫻内選手が右足で合わせたボールがゴール右に吸い込まれ!ジュビロ!!遂に同点に追い付きます!!!(2-2)

この同点劇で、スタジアムのボルテージはみるみる上がり、いよいよ逆転ゴールに期待が高まります!
しかしその後はお互いに一点を争うオープンな展開に。
両チームともボールを前に運びますが、決定機を作ることができず、いよいよ運命はアディショナルタイムの5分に託されます!

アディショナルタイム3分、ジュビロに決定機が!!
荒木選手が右サイド深い位置からグラウンダーのクロスを送ると、ニアに走り込んだ山田選手が左足で合わせますが、ボールは右ポストに直撃!!惜しくも逆転ゴールとはならず・・・

しかし逆転を信じて大声援を送り続けるサポーターに向かって、ジュビロは全選手があきらめることなく突き進みます!

いよいよ試合終了か?と思われたアディショナルタイム5分、右CKを獲得!!
誰もがラストプレーだと思ったこのCKから、大きなドラマが生まれます!!
キックの直後、ゴール前で競り合っていた高橋選手が倒されて、PKの判定に!!!
ジュビロ、最後の最後に大逆転の大チャンスを掴みます!!!

決めれば勝ち点3。外せば勝ち点1止まり・・・。
この大プレッシャーのかかる局面で、キッカーを志願してボールを離さなかったのは、小川航基選手!!
昨年はU-20代表に選出されるも、思わぬ大ケガを負ってシーズンを棒に振ってしまった小川選手・・・。
それでも黙々とリハビリに励み、いよいよ今シーズン復帰するも、出場機会には恵まれず・・・。
光の当たるスター街道を進むべきはずだった男が、入団3年目にして、未だJ1でのゴールはなく、それでもあきらめずに前を向き続けて、遂に掴んだJ1初ゴールのチャンス・・・。

小川選手がボールをセットすると、ゴール裏に次々とサポーターが集まり、身を寄せ合い、これから起こる一瞬に祈りを捧げます。
ゆっくりと助走を始めた小川選手が、右足を振りぬいたその刹那!! ボールはゴール右隅に突き刺さります!!!
タイムアップの笛がかき消されるほどの大喚声がこだまする中、ピッチに!スタンドに!!次々と歓喜の輪が広がりました!!!

ジュビロ、2点差をひっくり返す大・大・大逆転劇で広島を下し、2連勝達成!!
J1残留に向けて、大きな、大きな1勝を挙げました!!!




試合直後のインタビューで、名波監督は。。。
「興奮している!選手たちが素晴らしいとしか言えない!
0-2から点の取れていない我々がひっくり返したことは非常に価値がある。
川又と小川大貴がケガで交代してしまったことは残念だが、交代した選手が結果を出してくれたのは、チームにとっても次節以降前向きに捉えられる。
まだ残留が決まったわけではないので、更にパワーをためて、いる選手で頑張っていきたいと思う。」
と、興奮冷めやらぬ表情で語りました☆


選手とサポーター、スタジアムが一体となった大逆転劇で、勝ち点40の残留ボーダーラインに到達したジュビロ!
まだまだ安心はできませんが、きっと、きっと選手たちはやってくれることでしょう!
来季もJ1で戦うために、いよいよ次は3連勝です!!
Forza!!! Jubilo!!!!





 


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